当院に最近いらっしゃる方に多いのは、スマートフォンの見過ぎ・やりすぎによって首が痛くなるいわゆる「スマホ首」です。若い方限定かと思いきや、高齢の方でも意外と多くいらっしゃいます。年令に関係なくスマホに依存している方が多いという事でしょう。
寝る前に布団で横になりながら見る分には殆ど問題ないのですが、問題なのは立ってる時、座っている時のスマートフォンを見ている「姿勢」なんですね。
下を向いているだけで首の筋肉が痛くなる
立ってスマートフォンを見る時が特にそうなのですが、下の画像のように下を向いている姿勢が多いですよね。この下を向いている姿勢が長時間続くと、それだけで首、肩も筋肉がどんどん硬くなってしまうのです。
原理は簡単です。下を向くときには頭を前方に倒します。頭を前方に倒すと、頭の重心が体の中心よりも前に出ます。すると頭の重みを首と肩の筋肉で支える形になりますので、これだけで首に頭の重さが負担としてかかり続けるんです。
頭の重さは成人で体重の10%くらいだそうです。70キロの人で7kg、50キロの女性でも5kgもあるんですね。
5kgと言うとボウリングの11ポンドの玉と大体同じ重さです。
なので下を向いている姿勢というのは簡単に言ってみれば、11ポンドのボウリングの玉を首にぶら下げているようなものなんです。しかも長時間ずーっと。それは首も痛くなるはずです。
長時間下を向いているとストレートネックになってしまう事も
下を向いて頭が前方に出ている時は、首が真っ直ぐになっています。首の骨は本来少し後ろに反っているのですが、首がまっすぐの姿勢が長時間続くと、まっすぐの形で首の筋肉が固まってしまい、固くなった筋肉のせいで首の柔軟性がなくなり、元の反った形に戻らなくなります。
最近よく聞く「ストレートネック」になってしまうのですね。
ストレートネックは元々首の骨が真っ直ぐの形に成長してしまっている人も多いのですが、実はこのように生活習慣(主に姿勢。猫背、下を向く等)が原因でストレートネックになってしまうこともあります。
筋肉が固まってしまっているので痛いのはもちろん、首が真っ直ぐだと柔軟性がないのでますます首の筋肉がコリやすくなります。悪循環に陥ってしまうのです。
そういった姿勢が原因でストレートネックになってしまった方は首の筋肉をほぐして柔らかくし、あとは普段の姿勢を気をつけていけば自然ともとに戻っていきます。ただ長期間の悪い姿勢の癖がついちゃっていると思うので、一発で治るという事は稀です。それだけ長期間悪い姿勢でいたので、かなり凝り固まっているはずですので。
さらにストレートネックに限らず、首の筋肉が固くなることによって頭痛や目の周り、目の奥が痛いなど、様々な症状が起こりやすくなります。最近スマホの見過ぎ、パソコンのやりすぎで頭痛や目の周り、奥、コメカミ、オデコ、頭のテッペンが痛いなど、あなたは心当たりはありませんか?
大井町整体院では上記のような首の痛みや頭痛のような症状、普段の姿勢指導も行っておりますので、心あたりのある方はぜひ一度ご相談下さい。