病院でTFCC損傷と診断され、手首の小指側の痛みが中々取れない方へ
当院も2003年の開院以来、もう15年が経過いたしました。
いろいろな症状の患者様たちと向き合ってきましたが、数年前からたまに相談されるのが「TFCC損傷」による手首の小指側の痛みです。
TFCC損傷とは
当院にいらっしゃるTFCC損傷でお悩みの方は、テニスや卓球など手首に負担がかかるスポーツを趣味とされている方が多いです。基本的には手首の小指側のあたりが動かすと痛く、腱鞘炎と症状が似ています。
TFCC損傷の痛みは手首の小さな骨である三角線維軟骨や周辺の靭帯が傷ついている為に起こると考えられています。
ですが、実は前腕の筋肉が固くなりすぎてトリガーポイントが発生し、放散痛が手首に響いて痛みが出ている人が結構多くいらっしゃいます。
卓球の練習で手首が痛くなった・・・
当院での実際の例を挙げます。
昨年10月に来院されたSさん(男性)。趣味である卓球を、結構ハードに毎週練習していらっしゃいます。定期的に試合などにも参戦し、趣味とは言え結構本格的に卓球を楽しんでいらっしゃいました。
ある時右手首の外側に痛みが走り、手首を反ったり小指側に倒したりすると痛みが出るようになってしまいました。
病院で検査を受けTFCC損傷と診断され治療を受けますが、2ヶ月経っても全然良くならず、ダメ元で当院に初来院されました。
当院ではTFCC損傷と”実際に診断された方”の施術例が少なかったのですが、TFCC損傷と診断されてなくても同じような症状の方の方は以前からたくさんいらっしゃいました。
※TFCC損傷という症状名自体が以前はあまり一般的ではなかったそうで、同じ症状でも腱鞘炎等と診断されている方が多くいらっしゃったようです。
ただ肩こりや腰痛に比べると圧倒的に施術例が少ないこと、痛みが消えた人も多いが全員良くなったわけではないことをお伝えし、納得いただいた上で施術を行いました。
するとやはり右手前腕の筋肉にしこりのように固くなったトリガーポイント(筋肉の拘縮)があり、そこを押すといつも痛い右手首の小指側に痛みが走るとのこと。正直、Sさんはすぐに原因が特定できた、とてもわかり易いケースでした。
実際に前腕の筋肉をほぐしたら痛みが消えた!
そして長い時間を掛けて丁寧にトリガーポイントをほぐしていったところ、術後にすぐ実感できるくらい痛みが消えました。筋肉をほぐしたことによって手首の動きも軽くなったそうです。Sさんはかなり驚かれており、同時に喜ばんで下さいました。
Sさんの場合ですが卓球のハードな練習の疲労によって前腕に筋肉の塊(トリガーポイント)ができてしまい、そこから痛みが飛んで手首が痛くなっていたという事でしょう。断言はしませんが。
ただやはり術後楽になっても、大好きな卓球の練習を続けているとまた筋肉が固くなってきてしまうので、もっと楽になるまで始めは週一ペースで通院していただき、段々調子いい日にちが長くなってくるのに合わせて通院ペースも2週に一回、3週に一回と空けていき、すっかり良くなったようで最近はいらっしゃっておりません。(便りがないのは良い知らせだと思っております)
ただ絶対に治るとは言えません
今回例に挙げたSさんはかなりすぐに効果が出ましたが、今までの経験からして、全員が同じように良くなるわけではありません。
一回で劇的に良くなった方もいらっしゃいますし、数回施術して少しずつ良くなったかたもいらっしゃいますし、あまり痛みが変わらなかった方も正直言っていらっしゃいます。
そもそもTFCC損傷の原因は未だ完全に特定できてはいないのです。TFCC損傷の方の痛みが全員、前腕に筋肉に原因があるとは限りません。
ですが実際に同様の症状でお困りの何人もの方が当院の施術によって痛みが楽になったのは事実ですので、もしこの記事を読んでいらっしゃるTFCC損傷と診断されて手首の小指側の痛みにお悩みの方は、是非一度当院の施術をお試しに経ってみてはいかがでしょうか。
※施術の効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。